「気軽に相談できる街の歯医者さん」

ドクターズ・ファイル

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口臭の悩みを抱える患者には、性格の良い人が多い

―歯科医院でハワイアンミュージックとは、珍しいですね。先生のご趣味ですか?

この病院を始めた2000年頃は、こんな音楽をかけている医院は珍しかったと思います。患者さんがリラックスできる音楽を考えていたとき、「ハワイアンはどうかな?」と相談したら、ある患者さんが「それでいこうよ!」と、賛成してくれましてね。患者さんには好評ですよ。いつのまにか僕の着るものもこんなふうになっちゃった(笑)。院内にハワイの小物やレイなどが飾ってあるんですが、どれも患者さんが旅行に行った際、お土産に買ってきてくださったものなんです。患者さんと良い関係を築けた、僕の勲章ですね。

―開院に早稲田を選ばれた理由をお聞かせください。

以前は別の病院に勤めていたのですが、縁あって早稲田に移ってきました。以前ここで病院をやられていた先生が引退されることになり、そのあとを僕が引き継いだんです。前の先生の頃から通われている患者さんもいたので、医師が変わることでみなさんが戸惑わないよう、期待に応えられるようにと、がむしゃらに前へ進んできました。ビルの外の看板に、僕の顔写真とともに「まずはご希望をお聞かせください」と書いてあるんですが、その姿勢は開院当初から忘れないように心がけています。理想を言えば患者さん全員に喜んでほしいけど、どうしてもうまくコミュニケーションがとれないケースもありますよね。それをどれだけ減らせるか、患者さんの希望を聞きながら、いつも考えています。スタッフとも、「説明したつもりはやめよう」と話しているんですよ。「理解した」と「説明した」は違いますからね。患者さんの理解をしっかり確かめて、何事も想定外とは思わないようにしないと。早稲田の街はとても気に入っています。けやき並木もあって、街並みがきれいで静かですからね。当院は早稲田大学に近いので、患者には学生も多いんです。彼らのなかには、「どうしてここまで放っておいたんだ!」というような症状の患者さんもいたりしますが、「よおし、一緒に頑張ろう! 人生頑張らなくちゃいけないときがあるぞ!」と励ましながら治療にあたっています。これからの日本を背負っていく若者たちに、健康な歯で社会に出てほしいですからね。

―そもそも、先生が歯科医師を志したきっかけはなんだったのですか?

実はストレートに歯科医師を志したわけではないんです。大学も文系の社会学科で、卒業後は実家の家業であるオーダーメイドの絹糸を扱う仕事に就きました。しかし間もなく、家業の商売を今後も続けていくのはなかなか難しいと感じるように。そんな矢先、医師だった叔父の勧めもあり、方向転換を決意。もともと父方の親戚や兄弟には医療関係に従事している者が多く、幼い頃から、医療という世界、医師という仕事の苦労や喜びなどを耳にする機会も多かったんです。また弟が一足早く他の歯学部で学んでいたからでしょうか、知らず知らず医療人としての心の準備はできていたのかもしれません。遅いスタートだったこともあり苦労もしましたが、奨学金を受け、叔父と妻の母からの援助のおかげもあって、32歳で無事昭和大学歯学部を卒業しました。大事な時に必ず人との出会いがあり、応援を頂けたから今があります。今でも、歯科を志す以前夜中にジャズを聴きながらひとり静かにバーボンのグラスを傾けながら、絹糸で編み物をしていた頃のことが懐かしく思い出されます。

患者の不安を断ち切り、絶対に見捨てない

―クリニックでは口臭外来についても力を入れていらっしゃいますね。

口臭外来は、自分の口臭が気になる方、人から口がにおうと言われた方、そして自分は口のにおいが気になっているのに人に理解してもらえない方などが対象です。口臭を軽く考える方もいると思うのですが、悩みを抱えている患者さんは、生きるか死ぬかの思いで病院へいらっしゃるんですよ。ドアを開け入ってきたとたんに、泣き出す方もいるくらい。接してみてわかることですが、口臭の患者さんには性格の良い方が多いんです。「くさいよ。ニンニク食べてきた?」などと聞かれる経験は誰でもあるでしょう? 「焼肉食べたんだよ」って言い返せる人はいいのですが、ハートの弱い人はそれだけで「私、くさいんだ……」と思い込んでしまう。自分のにおいで人を不快にさせていないかと周りに気を遣い、その分傷ついて、気持ちを自分の中にためこんでしまう人が少なくないんです。だから、ここへ来て我慢していた思いを話し始めたとたん、泣いてしまうんでしょうね。

―口臭治療はどのように進めるのですか?

口臭治療は、器具を使って口の中を処置するわけではないんです。まずはにおいの原因をつきとめて改善する原因療法、そして口臭をコントロールする対処療法を行います。口臭の原因は患者さんの日常生活に潜んでいることが多いんです。まずは毎日の食生活などを記録した「生活調査票」を出していただいて、患者さんがどんな生活を送っているかを調べます。例えば、口臭に悩まれている人の多くは唾液が出にくいので、よく噛んで食事ができない。パンなどやわらいものをカフェオレで流し込むような食事をしているんですね。そんな食べ方をしていると、ますます噛まなくなって、唾液が出なくなる。水分が足りていない方も多いです。1日に2リットルは飲んでほしい。コーヒーじゃだめですよ。それから、人としゃべらずにパソコンにばかり向かっている人も、口がにおいやすくなる傾向があります。たくさんしゃべって口を動かし、唾液を出すこと。よく笑って空気を取り込むことも大事です。口の中の細菌は空気を嫌いますから。

―日常生活の改善から始めるのですね?

そうです。患者さんと話しながら生活の問題点を正していくと、本来のように唾液がしっかり出るようになる。唾液が出れば細菌が活動できなくなって、口臭も改善します。治療では、口・喉・肺から上がってくる口の中の空気の値を測定したり、薬を使ってにおいが起こらないようにもしますが、口臭は口の問題だけじゃない場合もあるので、必要なときは尿検査も行って体の疾患を調べます。その場合は専門の医師を紹介し、分担して治療にあたります。そのためにも、内臓や体臭の専門家、耳鼻咽喉科や漢方医などの各専門分野の医師を招いた勉強会にも毎年参加しています。

 

 

 

歯を抜かなくて済むように、諦めず治療する

―口臭治療に来られた患者さんについては身内の方との来院を勧めていらっしゃいますね?

もちろん一人で来られてもいいんですよ。でも、一人で抱え込むとつらいでしょう? 相談できる人がいればそれだけで救いだし、におっているかどうかを客観的に判断してもらえます。ただ、なかには夫婦でも相手に気を遣って本当のことを言ってないと疑心暗鬼に陥るケースもあるんです。それはやめたほうがいい。医師と患者の間でも同じですが、この治療には、心を開いて相手を信頼することがとても大事です。また、治療では、患者さんに自信を持ってもらうよう、心がけています。というのも、口臭の問題は想像以上に「感覚」が影響するんですよ。もしかしたら実際にはにおっていないのかもしれないのに、自分の口がにおうと感じるだけで不安になる。そして不安になると自律神経に影響して、唾液が出にくくなり、結果的に口がにおうようになる。そんな悪循環に陥るんです。だから僕は「このようなケアをすれば口臭はコントロールできるんですよ」と自信を与え、患者さんの不安を断ち切りたいんです。泣くほど思いつめていた患者さんが、適切な治療によって症状が良くなり、「ありがとう」と笑うとき、本当にうれしいんですよ。だから「あなたを絶対に見捨てないよ」という思いで治療に臨んでいます。

―一般歯科も含め、和デンタルクリニックならではの特長はありますか?

当院ではインプラント治療は行っていないんです。患者さんが自分の歯を諦めたくないのと同じで、僕も歯を残すための治療を諦めたくないんです。歯を抜いてインプラントを入れなくて済むように、そこが勝負どころと踏ん張っています。患者さんのニーズを満足させるのにインプラントが必要なケースもあり、その場合はこいつならと思える友人に責任をもって紹介しています。そのほかに僕が自信をもって自慢できるのは、当院のスタッフ。院長の僕よりスタッフがすばらしいと思っています! つらい思いで来られる患者さんを笑顔で迎えてくれます。スタッフに患者さんを受け入れるだけの笑顔がなかったら、自分の気持ちを話せないですものね。

―今後の医院の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

口臭治療はこれからも力を入れて続けていきます。患者さんには、口臭に限らず歯科治療全般で、もしも悩みがあったら、一度相談してみてくださいと、伝えたいですね。口は体の最前線です。口の中のコンディションが悪いと、食事もとりにくくなるし、力も出ないし、病原菌に感染しやすくなって風邪もひきやすくなる。ですから、ぜひ良い状態を保ってほしいです。そのためにも、不安があったらぜひ相談してください。やはり一番大事なのは、患者さんが何を望んでいるかだと思うんですね。自分のやり方に自信はあります。しかし、患者さんにとって自分のやり方が常に一番だと思わないように心がけて、謙虚な気持ちでこれからも治療に取り組んでいきます。

お気軽にお問い合わせください TEL 03-3200-2768 〒162-0041東京都新宿区早稲田鶴巻町518玉井ビル2F
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